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カクワカ広島が聞く!核政策アンケート


みなさんこんばんは!

広島再選挙の告示から今日で7日目。県内各地で選挙戦が繰り広げられていますね。

 

選挙と言えばみなさんお待ちかね!(笑?)カクワカは今回も核政策アンケートを行いました〜〜!

2019年の参院選では、3名の候補者から回答が得られませんでしたが、今回は6名全員から頂くことができました!

これを読んで、どの人に投票するかの判断に役立てて頂けたらと思います。

 

【アンケート内容】

①核兵器の廃絶を目指すべきだとお考えですか?

②核兵器禁止条約に賛同していますか?

③核兵器禁止条約に日本は署名・批准するべきだと思いますか。

④「ICAN国会議員誓約」に賛同されますか?

⑤どのような条件のもとならば、日本は核兵器禁止条約に署名・批准することができますか。また、署名・批准に至らない障壁となっていることはなんですか。

 

それでは、以下にお返事を頂いた順で回答全文を発表します!

◼️佐藤周一さん(無所属)

①核兵器の廃絶を目指すべきだとお考えですか?

(答)はい

(理由)核兵器があるかぎり、偶発的な核戦争による人類滅亡のリスクは存在しつづける。

また、実戦使用はされずとも、実験で多くのヒバクシャを出してきた。ウランの採掘などの過程で多くのヒバクシャを出し続ける。

②核兵器禁止条約に賛同していますか?

(答)はい

(理由)核兵器の保有・使用だけでなく、実験や威嚇も禁止した画期的な条約である。条約の成立過程も、国家ではなく、NGO主導であり、国民国家だけが外交の主体だった時代の終焉を完全に告げた。この点でも画期的である。核兵器保有国を、草の根世論とこの核兵器禁止条約加盟国で包囲していくべきだ。

③核兵器禁止条約に日本は署名・批准するべきだと思いますか。

(答)思う

(理由)世界最初の戦争被爆国が入らないでどうするのか?日本の近隣ではASEAN諸国がほぼ核兵器禁止条約に署名・批准している。中には中国と陸上で国境を接していて、遠くない過去に中国と大規模な戦争になっているベトナムもふくまれている。「安全保障環境の厳しさ」は署名をためらう理由にはならない。むしろ、核兵器禁止条約への署名でこれまで以上に東南アジアと歩調をあわせ、アメリカにも中国に対してももの申すことが大事だ。

④「ICAN国会議員誓約」に賛同されますか?

(答)賛同

⑤どのような条件のもとならば、日本は核兵器禁止条約に署名・批准することができますか。また、署名・批准に至らない障壁となっていることはなんですか。

(答)日本人が「脱亜入欧」の洗脳から目覚めたとき。日本人の間には残念ながら、東南アジアふくむアジアを見下す精神が根強い。これが最大の障害ではないかとおもわれる。「脱亜入欧」論は130年以上経った現在も日本人を洗脳している。アメリカに卑屈、アジアに高慢、という悪癖がなおれば、東南アジアと一緒に核兵器禁止条約に入って大国にもの申す、という発想も必然的に出てくるとおもう。

◼️西田英範さん(自民公認 / 公明推薦)

①核兵器の廃絶を目指すべきだとお考えですか?

(答)はい

(理由)核兵器は、広島・長崎がそうであったように、民間人の暮らす都市を標的に無差別攻撃を行うものです。熱線や爆風の威力、残留する放射線の影響を考えても、非人道的な兵器といえます。

②核兵器禁止条約に賛同していますか?

(答)はい

(理由)「核なき世界の実現」は、人類共通の願いです。私も被爆3世として、核兵器廃絶には強い思い入れがあり、候補者として賛同します。今後日本も批准していただきたいと思っています。

③核兵器禁止条約に日本は署名・批准するべきだと思いますか。

(答)思わない

(理由)今はまだ批准の環境が整っていません。日本は、引き続き核兵器保有国と非保有国の橋渡しの役割を果たし、実効性のある枠組みに各国の合意を得られるよう努めつつ、批准していただきたいと思っています。

④「ICAN国会議員誓約」に賛同されますか?

(答)不賛同

⑤どのような条件のもとならば、日本は核兵器禁止条約に署名・批准することができますか。また、署名・批准に至らない障壁となっていることはなんですか。

(答)核兵器禁止条約には、核兵器保有国や、核兵器の脅威にさらされている周辺国が条約の枠組みに加わっておらず、実効的な枠組みが形成できていません。

毎年、日本が主導している核兵器廃絶決議も多くの賛成を得て国連総会で採択されていますが、残念ながら中国、北朝鮮、ロシア、シリアは反対を続けています。

日本は、核兵器保有国と非保有国の橋渡しの役割を果たし、各国が納得して核兵器廃絶を合意できる枠組みを作るべく努力すべきだと考えています。

◼️玉田憲勲さん(無所属)

①核兵器の廃絶を目指すべきだとお考えですか?

(答)はい

(理由)今回のコロナ感染による世界パンデミックを見ればわかるが、1990年代以降、人間と自然とのバランスは、完全に破壊され、自然は、本気で人類という種の淘汰を行ってきている。科学の持つ性質である還元主義思考の下で、ヒトはそのことに気づけないでいるが、核兵器に限らず原発含めて科学の持つ物質を物質とししてしか見ない性質の先には30年後の人類の絶滅が不可避であろう

②核兵器禁止条約に賛同していますか?

(答)はい

(理由)安全保障において核兵器は何の意味はない。セキュリティージレンマの中で、セキュリティパラドックスを生じるだけである。核兵器の有用性そのものが虚構であり、それを語るものは、現在社会の中で、富や権力を築き上げているものだけである。少数の彼らが、多数の民をコントロールするための策略に過ぎない。

③核兵器禁止条約に日本は署名・批准するべきだと思いますか。

(答)思う

(理由)②の結果としての当然の帰結である。

④「ICAN国会議員誓約」に賛同されますか?

(答)賛同

⑤どのような条件のもとならば、日本は核兵器禁止条約に署名・批准することができますか。また、署名・批准に至らない障壁となっていることはなんですか。

(答)上記に挙げられた設問のすべての否定の原因は、世界各国の政治状況にある。要は真の意味での民主政治から遠ざかっているからに他ならない。様々な団体がたとえ大きな声を上げようと、何も変わらない。核兵器そのものの個別的な問題にその原因があるのではない。如何に核兵器の怖さを広めたところで何の意味もない。決して変わることはない。真の民主主義社会ではないことが障壁なのだから。上記でも述べたが、これは核兵器だけの問題ではない。科学そのもの、そして経済至上主義社会も同じである。科学も経済もそれぞれの中に自己を抑制する機能はない。それらを抑制できるのは、少数が多数になりうる可能性を秘めた真の民主主義のみである。今回の質問も政党によって記号化された国会議員にしたところで何の意味はない。彼らには自己の意思はないのだから。だから私は、無所属で出続けているのです。

◼️大山宏さん(無所属)

①核兵器の廃絶を目指すべきだとお考えですか?

(答)はい

(理由)75年被爆者の方々はじめ多くの人が訴えてきた。広島県知事や長崎県知事もあれだけ訴えているのに、なぜ政府が動かないのか。それに対してものすごい怒りを覚えている。

国際法ができたにも関わらず馬鹿なことを言っている政府に嫌気が差して立候補した。

②核兵器禁止条約に賛同していますか?

(答)はい

(理由)被爆国の日本。反対する理由がありえない。

③核兵器禁止条約に日本は署名・批准するべきだと思いますか。

(答)思う

(理由)前問と同じ。世界中が笑っている。

④「ICAN国会議員誓約」に賛同されますか?

(答)賛同

⑤どのような条件のもとならば、日本は核兵器禁止条約に署名・批准することができますか。また、署名・批准に至らない障壁となっていることはなんですか。

(答)そもそも核廃絶は実現できる。政府・運動の怠慢。障害はない。

日本がやるべきことは、まず北朝鮮に拉致被害者を返してもらう。その上で、日朝韓相互不可侵条約を結ぶ。敵国とは見なしませんとお互いに宣言することで、脅威はなくなる。同じ民族なんだから。

◼️山本貴平さん(NHK受信料を支払わない方法を教える党公認)

①核兵器の廃絶を目指すべきだとお考えですか?

(答)はい

(理由)核兵器の廃絶を目指すべきだと思う。日本の敵国が持っていると非常に不安だから。敵が持っていると、日本に危険だから。日本が持つのはいい。使わないから。今も核兵器廃絶を目指しているが、減らない。本来、日本も当然持つべきだ。

②核兵器禁止条約に賛同していますか?

(答)わからない

(理由)核兵器禁止条約の内容がわからない。そもそも、核兵器廃絶を目指す時点で間違っている。この質問が間違っている。日本も持っていないといけないので、日本は増やすべき、世界は減らすべき。日本は急いで核武装すべき。

③核兵器禁止条約に日本は署名・批准するべきだと思いますか。

(答)思わない

(理由)日本は持ってないので、核兵器を持っている国にするべき質問。批准するべきではない。核兵器を違法とする考えは素晴らしい。まず日本は核武装して、同じステージに立って、軍縮など進めるならいい。

④「ICAN国会議員誓約」に賛同されますか?

(答)わからない

ICANという団体についてもわからない。そういうことには色々と利権が関わっているから。みなさんが本当の愛国主義者なのかも会ってみないとわからない。大日本帝国の思想に早く戻ってください。

⑤どのような条件のもとならば、日本は核兵器禁止条約に署名・批准することができますか。また、署名・批准に至らない障壁となっていることはなんですか

(答)仮想敵国が日本に対して、核兵器を向けている可能性があるので、それらの国が核軍縮に前向きになること。核武装することで日本は軍事強国になる必要がある。戦力を弱めることはよくないこと。第三次世界大戦が迫っている。

◼️宮口治子さん(結集ひろしま擁立 / 立憲・国民・社民推薦 )

①核兵器の廃絶を目指すべきだとお考えですか?

(答)はい

(理由)広島県出身で、小さい頃から平和教育を受けてきた。「はだしのゲン」の一場面は今も心に残っている。県外の人に比べると平和について知識や思いは違うと思っている。戦争の悲惨さを分かっている者としては、核廃絶は当然目指すべきものだ。

②核兵器禁止条約に賛同していますか?

(答)はい

(理由)以前、日本が賛同していないことをテレビのニュースで知り「唯一の被爆国なのになぜ」と思った。一市民的、県民として、個人的に思っていた。

③核兵器禁止条約に日本は署名・批准するべきだと思いますか。

(答)思う

(理由)同上

④「ICAN国会議員誓約」に賛同されますか?

(答)賛同

⑤どのような条件のもとならば、日本は核兵器禁止条約に署名・批准することができますか。また、署名・批准に至らない障壁となっていることはなんですか。

(答)障壁は日米安保条約だと思う。

核廃絶は目指すべきだが、例えば原発もそうだが、人間の力でコントロールできない物はなくすべきだ。しかしその物によって生活を支えられている人がいるかもしれない。正しいことであっても、そう断定してしまったら困る人がいるかもしれない。すでに多くの核兵器を持っている国もある。やはりバランスを考え、段階的になくしていくのがよいのではないか。

みなさんのような、被爆者の思いを継承しようという取り組みが重要だ。数十年かけて、徐々に世界は変わっていくのではないか。みなさんがやっていることは正しいことだと思う。

以上が6名の候補者から得たアンケート回答全文です。

回答をコンパクトにまとめた画像も作成しましたので、ぜひご活用ください!!

 

今回の選挙、もちろん核政策のみ争点になることはないですが、この6名の内のどなたかが広島を代表する議員として、国会に出ることになります。1月に核兵器禁止条約が発効、8月にはNPT再検討会議が予定されています。核廃絶のための重要な年に広島から選ばれる議員、しっかりと見極めたいと思います。

 

そして、この選挙で国会議員となられた方には、またカクワカとして面会突撃させて頂きます!

直接会ってもっといろんな質問をしてみたいと思っています。

 

また、各候補者の回答を読んで、「他の社会課題にはどんな考えを持っている人なんだろう?」と調べてみるきっかけになれば嬉しいです。

 

なが〜〜くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

たくさんの人に届きますように!